北アルプス大縦走(その3) 鷲羽岳~黒部五郎岳~双六岳~槍ヶ岳

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7月28日(土) 第8日 鷲羽岳・黒部五郎岳

4:00 3時頃に早立ちの人の気配で目を覚ます。階下の土間で準備をして水晶小屋を出発。起きた時は星が綺麗だったがもう朝の明かりがかすかに漂っている。ヘッドランプを付けて昨日の道を南に辿る。
4:40 すぐにワリモ北分岐に到着。昨日よりも早く感じる。強風、ガス。水晶岳の山頂は凄い風だろう。

5:20 ワリモ岳山頂によじ登って自分撮り。

6:00 徐々に天気は良くなっているが鷲羽岳は雲をかぶっている。山頂は視界なし。通りかかりのおばさんにシャッターを押してもらってすぐに出発。三俣蓮華岳を見ながら下降する。 

7:30 三俣小屋前で小休憩。ヒリヒリして気になっていた足の親指に靴擦れ防止シートを貼って出発。キャンプ場のそばから三俣蓮華の巻き道に入って行く。ガスはだんだん晴れてきたが、この巻き道は雪渓と木の根で非常に歩きにくい。山頂経由とコースタイムが10分しか変わらない理由がわかった。雪渓のはしっこが氷板になっておりスベって尻餅をついた。ズボンの着替え持ってないのに。

8:50 巻き道の分岐点を過ぎて、黒部五郎小屋に向かって降りて行く。

10:00 黒部五郎山荘に到着。棒ラーメンを作って、小屋の前で冷やしてあったリンゴで昼食にする。

10:30 小屋の受付を済ませて山頂に向けて出発。まずは有名なカールの中のコースを進む。 

山頂で記念撮影の後は尾根コースから下山。こちらはかなりの悪場だけど降りるのは速い。

14:40 黒部五郎小屋に戻る。冷えたチューハイを持って受付に支払いに行くが、前の受付が終わるのが待ちきれずに飲み始めたら笑われた。

黒部五郎岳はカールでかこまれているせいで独立したエリアの感覚がある。たおやかな山、というのはこういう山をいうのであろう。みんなが良い山だというのがわかる。

7月29日(日) 第9日 三俣蓮華岳・双六岳

6:10 今日は双六小屋に移動するだけなので時間はたっぷり。朝食をとっていると水晶岳の山頂で会った3人組みに再会した。今日は折立に回るらしい。6時過ぎに出発。黒部五郎とはこれでお別れ。

7:50 三俣蓮華岳の巻道の分岐まで戻る。今度は山頂に向けて進む。雷鳥のフンを発見。6月に御嶽山でフンをする現場を見たので間違いない。

やっぱりいた。山頂手前で雪渓横のハイマツから雷鳥のつがいが飛び出してしばらく眺める。このあたりの雷鳥はなんだか痩せている。

9:00 三俣蓮華岳山頂。視界なし。丸山を探しながらあるくがどれなのかはっきりしない。2つピークがあったのでどちらかが丸山なのだろう。標識に「岐阜県上宝村」と書いてある。県境を越えたと実感する。

10:50 双六岳山頂。ガスで視界なし。降り始めると青空が見え始めるが上空は相変わらず濃いガスが居座っている。夏道は残雪のため通行止めになっており、春道を経由して中道ルートに合流する。しばらくすると足元に双六山荘が見えてきた。

12:00 双六山荘に到着。生ビールとラーメンで昼食。

談話室のテレビでオリンピックを見て時間をつぶす。山と世間の距離を感じる。

昨日はガスの中で単なる通過点になってしまった鷲羽岳を改めて眺める。三俣蓮華から鷲が羽を広げた姿を見たかったけれど、ここからでは横からの眺めになってしまう。

7月30日(月) 第10日 西鎌尾根・槍ヶ岳

5:30 双六小屋を出発、西鎌尾根へ。西風が強くて寒いが、東斜面は朝日が当たって暖かい。上着を着たり脱いだり温度調節が難しい。

6:30 樅沢岳付近で、流れる雲海から突き出した槍穂連山が見える。朝日に照らされてシルエットになっている。いちど見たかった景色だ。念入りにカメラに収める。

樅沢岳の南斜面はお花畑だ。団体パーティのオバサンに花の名前を教えてもらいながら降りて行く。初めて見るミネウスユキソウ。

途中で棒ラーメンの昼食、尾根を上がるにつれて再びガスに包まれる。ダマシ槍を抜けてどんどん上がる。

12:00 槍ヶ岳山荘に到着。天気はイマイチだが暇つぶしに穂先へ向かう。時間はたっぷりあるので山頂でシャッター係と即席ガイド役をやりながら1時間ほどいた。祠はいつ新調されたのだろう?

14:50 突然、北鎌尾根から2人の登山者が上がってくる。それぞれ単独だったらしい。1人は南岳へ、もう1人はここでテント泊すると言っていた。

15:30 小屋に降りてビールを飲みながらおばちゃん族の話し相手をする。今日はここまで。

(続く)

 

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